1952-07-02 第13回国会 参議院 本会議 第60号
法務総裁は、万遍一律に凶惡犯罪を黙視することはできない。まさにその通りです。我々だつて暴力は飽くまで否定すべきです。これに対しましては峻嚴なる法律体制を整えることについては何ら異議を持つておりません。
法務総裁は、万遍一律に凶惡犯罪を黙視することはできない。まさにその通りです。我々だつて暴力は飽くまで否定すべきです。これに対しましては峻嚴なる法律体制を整えることについては何ら異議を持つておりません。
登録されました以外のものにつきましては、危険度が非常に高いものでありますし、殊に最近の凶惡犯罪等の趨勢を見ましても、こういう私凶器による犯罪が逐年増加しておる傾向にありますので、こういつた文化財保護委員会に登録されないような、人を殺傷することのみが目的であるような刀劍類につきましては、所持を禁止いたしまして、こういつた凶惡犯罪の防止に努めることが適当ではないかと考えるのであります。
御承知の通り、犯罪の激増は最近における顯著な一般的傾向でありますが、日本経済の動脈ともいうべき鉄道に関する犯罪も近来急激に増大し、昨年度についてこれを見ましても、年間実に四十二万件の多きに達し、しかも府県にまたがる集団的凶惡犯罪、あるいは鉄道に関する知識を利用した大規模な知能犯なども、その数必ずしも少しとしないのであります。実に憂慮すべき現状にあるのであります。
現今世相を見ますと、矯激と頽廃の思想にあらゆる階級に瀰漫せんといたしておりまして、それが自暴自棄的な凶惡犯罪のごときものさえその数を増加する状態であります。これは都会のみでなく農村におきましても、往々にして淳朴敦厚の理想農村とまで言われた郷土さえ矯激な思想の温床たらんとしておるものがあるのであります。まことに憂慮にたえないところであります。
さらに寒心にたえないことは、これら犯罪者に限つて、必ず折を見て再び療養所を脱出して一般社会に潜入し、傳染の根源となるばかりか、凶惡犯罪の害毒を流すに至るのでありまして、今にしてこれが対策を講じなければ、その社会的害毒の及ぶところ、眞に膚にあわを生ずるものがあるのであります。 さらに問題となりますのは朝鮮人患者のことであります。
最近國家地方警察官内に集團的な凶惡犯罪が増加する傾向にあるという現象は、かかる警察官の手不足に原因するのではないかと思われます。廳舎、留置場等の施設は自治体警察との共用でありまして、いろいろと不明朗な空氣を醸し出すという状態であります。機動力として十台のジープがありますが、長野縣のごとき山岳縣におきましては、機動力、特にジープの拂下げ、通信施設の充実こそ必要であると存じます。
実は昨日警視廳を見学いたしまして、総監並びに各部長とともに、現在頻々行われます凶惡犯罪の防犯檢挙等についていろいろ懇談をしたのであります。その際当局のお話によりますと、最近各犯罪が非常に手品が巧妙になつて、從つて檢挙の方に非常な支障を來している、しかし特にその中で、交通機関あるいは通信網の関係その他装備の点において、資材関係上能率があがらないことも一つの原因だ、こういうことを聞いたのであります。
予算の点は第二といたしまして、資材そのものにつきましても、これは司令部の方でも非常に強力に御援助をいただいておるのでありまして、特に警察の輸送、通信というものが警察活動の大半の役割を占めるということは申すまでもないことでありまして、殊に今回のような重大なる凶惡犯罪の檢挙にあたりまして、そういうことのために犯罪捜査に支障を來しておるということでありますれば、まことに申訳ないことてありまして、ただいまお
およそ犯罪は、世相がいろいろな犯罪を構成するような要素をなしておりまして、当局としましては、絶えず世相に十分注意しまして、こういつたような凶惡犯罪の予防、警戒等に十分力を盡さなければならないことは言をまたないのであります。そこで私のお伺いしたいことは、こういつた超凶惡犯が頻発いたしますることは、最近における檢察当局の綱紀の弛緩というようなことが原因となるとも聞いております。
殊に凶惡犯罪の跳梁跋扈にいたしましては、ごらんの通りでありまして、この検擧の實績のごときは、まことに寥々たるものであります。電車の運轉臺に乘るなということも、國家權力では禁止することはできないので、「進駐軍の命により」という文句を使わなければらちがあかぬぐらいに、今日の日本の國家權力は非常に弱いものであります。